泌尿器科
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泌尿器科
診療日:木曜日 9:00~13:00
当院泌尿器科で行っている診療
<健康診断での尿潜血尿たんぱく陽性>
健康診断での尿潜血陽性、尿たんぱく陽性とは、比較的おおくみられる健康診断での尿検査異常です。尿中に血液が混じっている場合、腎臓や膀胱に結石ができていたり、腎炎が原因となったりすることがあります。当院では、①尿検査(沈査)、②腹部エコー検査で膀胱や腎臓に異常がないか調べます。③尿中の細菌があるかどうかの検査は、尿検査で調べることが出来ますので、ご相談ください。
また、尿蛋白陽性の場合は、尿の再検査でもたんぱく陽性が持続する場合には、検尿・エコー検査に加え、腎機能検査の採血検査や、糸球体腎炎の可能性を考えた血液検査を行います。
<過活動膀胱・膀胱かびん>
女性の排尿の症状としては、頻尿(回数が多い)、排尿痛、尿もれがあげられます。これらの症状から過活動膀胱(膀胱かびん)と診断されますが、この原因には、細菌感染による膀胱炎や、膀胱癌や膀胱結石など、膀胱の病気が考えられますので、当院ではできるだけ簡単な検査で原因を探し、治療薬選択することで、症状の改善に努めるようにしております。
左の図は過活動膀胱に関する日本排尿機能学会のガイドラインです。
まず①尿検査を行うことは大切です。そして尿に以上がない場合には、膀胱の動きを確認するために②腹部エコー検査で排尿後尿が残っていないかどうかを調べること(残尿測定といいます)が重要です。
この結果と症状から治療する内服薬を選択していきます。
腹圧性尿失禁
咳やくしゃみの時に尿が漏れてしまう病気があります。腹圧が掛かったときに尿が漏れる腹圧性尿失禁という病気です。出産後や、年齢が重なったときに体重が増えたりすることで、骨盤の筋肉が緩むことで、尿もれがおこります。この場合には、上記の過活動膀胱での治療薬内服に加えて、骨盤底筋体操という運動もお勧めしております。
前立腺肥大症<男性の排尿障害>
男性で、夜間に排尿回数が多い、排尿の勢いが弱い、排尿後に尿が残った感じがする、といった様々な排尿症状の原因は、中高年から発症する前立腺肥大症がもっとも多い原因と考えられます。日本人男性のほとんどが罹患するこの病気は、年齢と共に前立腺が大きくなり、尿道を圧迫するように大きくなります。
当院では、①排尿に関する質問表の記載と、②尿検査、③エコーでの前立腺肥大症の大きさを判定し残尿測定をすることで、前立腺肥大症の重症度を判定します。また、前立腺がんが合併することがありますので、④前立腺がんの腫瘍マーカーPSA(前立腺特異抗原)を血液検査を行うこともあります。
排尿症状に応じて内服薬を調整しますが、前立腺肥大症を小さくする内服もありますので、ご相談ください。
<前立腺がん二次健診>
50歳以上の男性ですと、市民健診や企業健診などで前立腺がん検診としてのPSA検査が受けておられることと思います。前立腺肥大症で述べましたように、日本人男性は年齢とともに前立腺肥大症が進んでいくわけですが、健診でのPSA数値が4.0を超える場合には、前立腺がんが合併することがあります。この場合、直腸からの示指による診察や、各種画像診断が使用されますが、前立腺がんの検出に有効な検査の1つにMRI検査があります。当院では近隣施設との連携で比較的早期に検査が実施でき、放射線診断医の読影結果から、前立腺針生検によるがんの確定診断の必要性を説明しています。前立腺針生検実施施設については、近隣施設へご紹介しております。